こんにちは!もっちゃんです!!
今回から『透析室の感染対策』についてのテーマでお話をしていきます。
透析患者さんは免疫力が低下しており、感染症に対して弱いという特徴があります。
透析患者さんの死亡原因の割合も感染症が年々増加しており2019年末時点でほぼ同率1位ぐらいになっています。
出典元:日本透析医学会ホームページ わが国の慢性透析患者の現況
https://docs.jsdt.or.jp/overview/file/2019/pdf/02.pdf
このグラフを見ても分かるように透析患者さんにとって感染症とは命に関わる重大な事です。
今日は感染症対策の中でも基本になる消毒と滅菌の定義について解説していきます。
滅菌と消毒の定義
消毒と滅菌は同じように考えている方もいるかもしれませんが、実はこの2つは別物です。
それぞれの定義について解説します。
滅菌
物理的あるいは科学的な方法で全ての微生物を殺滅あるいは除去する事
定義としては上記の通りですが、現実的に無菌にする事は不可能なので、限りなく無菌に近い状態の基準として「滅菌後の製品上に生存可能な微生物が一つでも存在する確率が1/100万であること」とされています。
医療現場では注射薬、医療器具、手術器材などは滅菌を行います。
消毒
生存する微生物を感染症を起こさない水準まで殺滅または減少させる事

言い方を変えると微生物の毒性をなくすという事ですね。
血液汚染器具や手術の手洗い、手術野、創傷処置などには消毒薬を用います。
まとめ
今回は滅菌と消毒の定義について解説しました。
滅菌とは限りなく無菌に近い状態にすることで、消毒とは毒性が無くなるレベルまで菌を除去する事でした。
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