【厳選!】透析を勉強するならこれ!!おすすめ本7選

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はじめに

こんにちは!もっちゃんです。

僕はこのブログで透析についての記事を書いていますが、今回は僕がおすすめする透析の本をご紹介したいと思います。

僕は臨床工学技士として透析業務に携わっており、「透析技術認定士」や「認定血液浄化臨床工学技士」の資格を持っています。

正直僕は学生の頃からそんなに優秀な方ではなかったのですが、就職してから本格的に透析の勉強を始めて今では勉強会を開催したり、透析関連のブログを書けるぐらいまで透析の知識を得る事が出来ました。

今日はそんな僕が透析の勉強をする時に実際にお世話になった本を紹介していきます。

新人スタッフ向けの比較的優しい本を紹介するパートと透析技術認定士を目指している方など中級者向けの本を紹介するパートに分けて紹介します。

新人スタッフ向け

まずは比較的読みやすい本を紹介します。

ここで紹介する本で勉強する事で「透析ってどんな治療か?」が分かると思います。

①やさしくわかる透析看護

とにかくやさしく書いてある本です。

特に看護師さんは学校で透析の勉強をあんまりしないと思うので、透析に初めて触れるという方におすすめの本です。

イラストも多く比較的読みやすい工夫がされています。

日常業務に必要な知識は満遍なくカバーされており、これ1冊読めば基本的に大丈夫だと思います。

ただ、あまり深い内容までは書かれていないので、あくまで初心者向けですね。

②透析ハンドブック よりよいセルフケアのために

こちらの本も透析の入門書としておすすめです。

本のタイトルと表紙が結構シンプルなデザインになっているので難しい本というイメージが持たれがちですが、内容はとても易しく腎臓の機能から透析の原理などの初歩的な事がきっちり書かれています。

また、血液透析(HD)の事だけでなく血液透析濾過(HDF)や持続的腹膜透析(CAPD)の事など特殊な治療の事が書いてあったり、リハビリや社会保障の事まで書いてあるので幅広く学びたいという方におすすめの本です。

③いまさら訊けない!透析患者検査値のみかた、考え方

これはマジでおすすめの一冊です。

一番おすすめと言っても良いぐらいの本です。

内容は採血などの検査データがメインになっています。

検査項目の基準値や意味が書いてありますが、何が凄いかって言うと全部透析患者さんの基準値が書いてあるのです。

健常人と透析患者さんでは採血結果の基準値が違います。例えばネットで「ヘモグロビン 基準値」と検索して出てくるのは健常人の基準値です。

それがこの本に書いてあるのは透析患者さんの基準値なんです。

この本はサイズも小さく持ち運びしやすいので、検査結果などを見て「あれ?」と思った時にすぐにこの本で確認する事が出来ます。

知識を得るための勉強だけでなく日常業務の中でも大活躍してくれる一冊です。

④病気がみえる Vol.8 腎・泌尿器

有名な病気がみえるシリーズの一冊です。

タイトルでもわかる通り腎臓と泌尿器の事が中心に書いてあります。

腎臓の機能から生理学・解剖学など透析治療に携わる上で必要な「腎臓についての知識」がこの本に全部書いてあります。

透析治療を理解するには腎臓の働きを理解する必要があります。

この本は腎臓の働きを勉強するには最適の一冊です。

以上、ここまでが新人スタッフ向けの本になります。

最初の内はなるべく読みやすい本から勉強を始めて「透析を知る事」を目標に勉強してみると良いと思います。

初めから難しい本を読むと「透析って訳分かんない」ってなってしまい勉強のモチベーションが下がってしまいます。

ここで紹介した本で物足りなく感じてきたら次に紹介する「中級者向け」の本を読んでみてください。

中級者向け

ここからはある程度透析治療を理解している中級者向けの本を紹介します。

透析技術認定士などの資格を目指している方にもここで紹介する本は役に立つと思いますよ。

⑤わかりやすい透析工学 血液浄化療法の科学的基礎

透析を含めた血液浄化療法に関する知識の中でも工学に特化した本です。

正直内容は難しいですが他の本には無いぐらい色んな原理を細かく解説してあります。

透析治療と工学的知識は切っても切れない関係です。

この本を完全に理解できたらはっきり言って無敵です。

ちなみに僕は最初の内は書いてある数式の意味が全く分からなかったです。(対数とか知らんわ!ってレベルでした)
なので常にスマホ片手にググりながら読んでました。

現在執筆中のシリーズ「血液浄化の工学的基礎知識」ではこの本をかなり参考にさせてもらっています。

⑥透析患者への投薬ガイドブック 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療

薬の事を調べるには最適な一冊。

透析患者さんは腎臓で代謝が出来ないため健常人と同じ用法で薬を飲むことが出来ません(薬の種類によりますが)

この本には透析患者さんへの投与方法を始め、薬が透析で除去されるかどうかなどの情報が盛りだくさんです。

ただ文字が小さくページいっぱいにびっしり書いてありますし、ページ数もまさかの1000ページ越え!

読破するにはかなりの根気が必要です。

全部読んで覚えるというよりも必要な時にこの本で薬を調べるという使い方の方があってそうですね。

⑦血液浄化療法ハンドブック

この本は透析技術認定士の公式テキストです。

公式テキストなだけあって透析に必要な知識はほぼ網羅されています。
全20章に分かれており「血液浄化の歴史」に始まり「透析と医療経済」といった透析に関するありとあらゆる分野がまとめられています。

ただ、この本は内容は申し分ないのですが、小さい文字でびっしり書かれており、難しい言葉も沢山出てくるため結構挫折しやすいです。

ですが、本気で透析を勉強する覚悟がある方には間違いなくおすすめの本です。

この本に関してひとつ注意です。上にも書いているようにこの本は透析技術認定士の公式テキストになっています。
認定士の試験を受ける前に指定講習会を受講する必要があるのですが、その時に必ずこの本を買わされます。
なので透析技術認定士を目指そうと思っている方は、今この本を買ってしまうと本がダブってしまうので注意です!!

「認定士は目指してないけど透析の勉強はしっかりしたい」という方はこの本を買って損はしないと思います。

まとめ

今日は透析に関するおすすめの本を7冊紹介してみました。

医学系の本なのでどれも値段がそこそこしますが、どれもそれだけの価値がある本です。

まずは自分のレベルにあった本を読んでみて少しずつステップアップしてください。

透析スタッフがステップアップするという事は、それだけ患者さんに良い透析治療を提供できるという事です。

自分一人では理解できない事などがあれば、僕のブログのコメント欄やTwitterのDMなどで質問してください。

出来る限りお答えします!

おまけ

透析の勉強をするときには「一般社団法人 日本透析医学会」が出している「維持血液透析ガイドライン」も読んでおいた方がいいですよ。

日本透析医学会HPリンク

透析
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