コンソール (透析用監視装置) ~血液体外循環系~

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ベッドサイドコンソール 血液体外循環系血液透析機器・装置

こんにちは!もっちゃんです!!

今回はコンソールについて解説していきます。

コンソールは透析に関わる人にとっては最も馴染み深い機械ですね。

コンソールは実際に患者さんに対し透析治療を行う装置です。

日常の業務ではプライミングや透析開始操作などを行っていると思いますが結構簡単に扱えますよね。ですが実はコンソールの中身は複雑な仕組みになっています。

今回は普段あまり気にしないようなコンソールの構造を解説していきます。

コンソールの構造が理解できると透析中のトラブル時などに応用的な考え方が出来るようになり、対応がスムーズになるので是非この記事を最後まで読んでみてください。

血液体外循環系と透析液循環系

コンソールでは血液を脱血してダイアライザを通って返血していますね。この血液が流れる所を血液体外循環系と呼びます。

また透析では透析液を使用します。血液と透析液が透析膜を介して触れ合う事で透析治療が行われます。この透析液が流れる所を透析液循環系といいます。

血液体外循環系透析液循環系の2つの系統をきちんと制御・管理する事で良好な透析治療が行われます。

今回はこの2つの内の血液体外循環系の解説をしていきます。

血液体外循環系

血液体外循環系は先ほども記載しているように血液が通る所です。

ダイアライザより手前をA側(脱血側)ダイアライザより後をV側(返血側)といいます。

各部の名称と働き

血液ポンプ

血液を循環させるためのポンプ。ローラーポンプと呼ばれる種類のポンプ。およそ200ml/minの速度で血液を循環させています。

気泡検知器

血液回路内の気泡を検知する装置。A側とV側のそれぞれ一か所ずつ付いています。回路内に気泡があるとこの気泡検知器が作動して警報を出します。
それと同時に血液ポンプがストップしV側のクランパーが閉まるようになっています。
こうする事で気泡が患者さんの体内に入ってしまうのを防ぎます。

チャンバー

チャンバーは回路内の気泡をトラップ(除去)する所です。A側とV側に1か所ずつありますが、最近では回路のメーカーによってはV側のみにしかついていない回路もあります。

ダイアライザ

ダイアライザは血液と透析液が膜を介して触れ合います。ここで実際に拡散と限外濾過が行われます。

ダイアライザの詳細については過去の記事を参照してください。

静脈圧ライン

静脈圧を感知するためのラインです。静脈圧とは血液回路内の圧力の事で、この圧が上がると返血先に抵抗がある事を示し、圧が下がると脱血が上手くできていないという事になります。

静脈圧が一定の値を上回るか下回るかした時に警報が発生するようになっています。

静脈圧警報はよく発生する警報なのでスルーされがちですが、自己抜針や回路からの血液リークなど重大なトラブルが発生している事もあります。

またこの警報か~~と思うのではなく血液回路や患者さんの状態をしっかりと観察するようにしましょう。

輸液・採血ポート

血液回路には輸液を入れたり採血をとったりするポートがついています。

A側とV側にそれぞれついてます。

このポートに点滴を繋げたり、シリンジを挿入して採血をとったりする事ができます。

ヘパリンライン

抗凝固剤を注入するラインです。体外循環中は血液が固まりやすい状態なので、血液を固まりにくくする抗凝固剤を持続的に注入する必要があります。

このラインにヘパリンなどの抗凝固剤を接続して注入します。

回路内圧力

血液回路内のどの部位にどれだけの圧力がかかっているかを理解していると、回路交換やその他の血液回路トラブルの対応に有利です。

脱血部から血液ポンプまで

まず、血液ポンプより手前側は陰圧になっています。

陰圧とは引き込む力ですね。シリンジの先を指で押さえてシリンジを引くと引っ張られる間隔がありますよね。これが陰圧です。

そのため血液ポンプより手前側で回路の接続不良などがあるとそこからエアーを引き込みます。

陰圧(引っ張る力)がかかっているため出血しないという点に注意です。

血液ポンプからダイアライザまで

次に血液ポンプとダイアライザの間です。ここはとても強い陽圧がかかっています。

陽圧とは押し出す力です。シリンジの先を押さえてシリンジを押すと押し出される間隔がありますね。

血液ポンプで血液を押し出しているので陽圧がかかるというのはイメージ付きやすいと思います。
さらにダイアライザ自体が抵抗となってしまうためこの部分にはとても強い陽圧がかかっています。

この部分で接続不良があるとかなりの勢いで出血します。

ダイアライザの出口から返血部まで

最後はダイアライザの後です。ここには陽圧がかかっています。ダイアライザという抵抗がないためダイアライザの手前程強い圧力はかかっていませんが、それでも陽圧がかかっている事には間違いないためここから出血することもあります。

まとめ

今回はベッドサイドコンソールの血液体外循環系の解説をしました。

血液回路のそれぞれの役割を解説しました。役割を理解しているとトラブル時の対応も素早くなります。

また、血液回路の場所ごとの圧力についても解説しました。

陰圧の場所で接続不良があればエアーを引き込み、陽圧の場所で接続不良があれば出血するのでしたね。

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