血液凝固の原因と対策 ~透析技術認定士合格までの道~

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透析技術認定士 『安全対策』 血液凝固

こんにちは!!もっちゃんです。

今回は透析中のトラブルの中でも「血液凝固」について解説します。

血液凝固とは体外循環中に血液回路やダイアライザ内の血液が固まってしまう事です。

現場ではよくクロットと表現しますよね。

クロット(clot)も血液が固まるという意味を持つのでどちらの言葉を使用しても良いと思います。

体外循環中に回路やダイアライザが凝固してしまうと透析治療の継続が困難になってしまいます。

ここでは血液凝固の予防と起こった場合の対処について解説していきます。

血液凝固の原因

抗凝固薬の投与不足

体外循環中は血液が凝固しないように抗凝固薬を注入しています。注入量が少ないと凝固しやすくなります。

血液流量不足(脱血不良)

血流量が少なすぎたり、脱血不良があると凝固しやすくなります。血液は流れる速度が速いほど凝固しにくくなります。逆に遅すぎると凝固しやすいという事です。

血液凝固能亢進

何らかの理由で血液凝固能が亢進する場合があります。例えば発熱でも凝固しやすくなりますし、脱水などが原因になる事もあります。

対策

血液凝固時間(ACTやAPTT)による適正投与量の確認

ACTやAPTTを測定し、凝固時間が治療前の1.5~2倍近くまで延びているかを確認します。

穿刺場所の変更

脱血不良などで十分な血流量が確保できない場合は穿刺部位を変更して、十分な血流量が確保できるようにします。

発生時の対処

血液ポンプを止めチャンバーに生食を100ml程度注入

血液を生食で洗い流しコアグラ(血の塊)があるか確認する。よくリンスとか呼ばれたりします。

治療継続が困難な場合は血液回路またはダイアライザを交換する

いわゆる回路交換というやつです。手順をしっかりと理解しておきましょう。
回路交換をスムーズに行うには血液回路の構造や部位ごとの圧力について理解しておくことが重要です。

血液凝固の好発部位とモニタリング

静脈側チャンバー

ここで凝固が起こると静脈圧が上昇します。静脈圧が急に上昇して、穿刺部位に問題が無ければ静脈側チャンバーの凝固を疑いましょう。

ダイアライザ(膜の目詰まり)

ダイアライザの膜が固まる事もあります。この場合はTMPが急上昇します。透析中は除水をしているため透析液側が血液に比べて陰圧になりますが、膜が目詰まりしているとその陰圧が大きくなるためTMPが上昇します。

TMPとは膜間圧力差といって血液と透析液の圧力差を表します。

ダイアライザ(ヘッダー部)

ダイアライザのヘッダー部が凝固する事もあります。静脈側のヘッダー部が凝固した場合は透析液圧が上昇する事があります。ヘッダーが凝固して、行き場のなくなった血液の水分が透析液側に漏れ出るからです。

まとめ

血液凝固は比較的起こりやすいトラブルです。

事前に出来る限り対策をしておく必要がありますが、完全になくすのは困難です。

そのため、血液凝固が起こった時にどれだけスムーズに治療を再開させれるかが重要になってきます。

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