血液浄化の工学的基礎知識 血液浄化の治療指標 %クレアチニン産生速度
こんにちは!もっちゃんです!!
今回は%クレアチニン産生速度について解説します。
%クレアチニン産生速度は筋肉量の指標になると考えられています。
クレアチニンとは筋肉が運動した時に産生される老廃物であり、筋肉量が多い方が産生される量が多くなります。
この特徴を利用して筋肉量を計算で求める事を可能にしたのが%クレアチニン産生速度です。
筋肉量は透析患者さん、特に高齢の患者さんにとってとても重要な指標になります。筋肉量が少なすぎると生命予後が悪いと言われています。
%クレアチニン産生速度(%CGR)の計算
%クレアチニン産生速度は%CGRとも呼ばれます。
ここでは%CGRの計算を紹介します。
女性:$\%CGR=\frac{gint}{19.58-0.12y}×100$
$gint$=内因性のクレアチニン産生速度
%CGRの計算に$gint$が使用されていますが、これは内因性のクレアチニン産生速度です。クレアチニンの産生は内因性と外因性があるのですが、%CGRの計算に使うのは内因性の方です。
内因性とは体内で産生されたもの、外因性とは経口で摂取したものを表しています。

筋肉量を評価したいので、内因性の値のみを使用します。
外因性つまり食事で摂取したものは筋肉量とは関係ありませんからね。

gint(内因性のクレアチニン産生速度)は計算で求める事が出来るのですが、かなり複雑なためここでは省略します。
この計算式を見て分かるように内因性のクレアチニン産生速度が速い方が%CGRの数値は高くなりますよね。
つまり産生速度が速い方が筋肉量が多いという事になります。

%CGRの目標値は110%以上です。
まとめ
今回は%クレアチニン産生速度について解説しました。
クレアチニンとは筋肉が運動した時に産生される老廃物で、筋肉量が多い方が産生量が多いです。
この特徴を使って筋肉量を求めるのが%クレアチニン産生速度です。
筋肉量が多い方が生命予後が良いと言われており、その事から%クレアチニン産生速度の目標値は110%以上と言われています。
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