血液浄化の工学的基礎知識 【徹底解説】透析技術認定士合格までの道~Kt/V~ Kt/Vは「ケーティーパーブイ」や「ケーティーオーバーブイ」と呼びます。Kt/Vとは透析においてとても重要な指標でどれだけ透析が出来ているかを表しており、一般的に透析効率と呼ばれる指標です。ここで言うKとは尿素のクリアランス,tは透析時間,Vは体液量を表します。 2021.04.19 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 【徹底解説】透析技術認定士合格までの道~1-コンパートメントモデル~ 前回Kt/Vについて解説しましたが、Kt/Vをより深く理解するためには「1-コンパートメントモデル」というものを知る必要があります。今回はこの1-コンパートメントモデルについて簡単に解説します。1-コンパートメントモデルとは体の体液を1つの入れ物と見立てる考え方です。 2021.04.20 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 Kt/Vsp Kt/Ve ~2つのKt/V~ 実は主に使われているKt/Vには2種類あります。それがKt/VspとKt/Veです。この2つの違いは簡単にいうとコンパートメントを考えるかどうかです。Kt/Vspは1-コンパートメントモデルを考えた計算で、Kt/Veは溶質のコンパートメント間の移動を考えて計算されたものです。 2021.04.21 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 n-PCR(蛋白異化率) ~透析技術認定士合格までの道~ n-PCRは体重1kgあたりに1日で産生される尿素を表しており、これを求める事で蛋白質の摂取量が分かります。蛋白質の摂取量は透析患者さんの栄養管理にもとても重要です。n-PCRの基準値は0.9〜1.1(g/day/kg)で、それ以上低いと死亡率が上昇すると言われています。 2021.04.22 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 除去量 【徹底解説】透析技術認定士合格までの道 除去率は溶質が除去された割合を表す指標ですが、除去量とは実際に除去された溶質の量を表します。総廃液量を全て採取するのはかなり困難なので一般的に部分採取が行われます。部分採取は廃液の採取が容易ですが、誤差が出やすいという問題もあります。 2021.04.23 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 クリアスペース 【徹底解説】透析技術認定士合格までの道 除去量から治療前の溶質濃度の影響を除いたものがクリアスペースでクリアスペースから患者さんの体格の影響を除いたものがクリアスペース率です。1人の患者さんの経時的変化を見る時などはクリアスペースが使えて、患者さん全体など別の患者さんと比較する時はクリアスペース率を使います。 2021.04.24 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 %クレアチニン産生速度 【徹底解説】透析技術認定士合格までの道 %クレアチニン産生速度は筋肉量の指標になると考えられています。クレアチニンとは筋肉が運動した時に産生される老廃物であり、筋肉量が多い方が産生される量が多くなります。この特徴を利用して筋肉量を計算で求める事を可能にしたのが%クレアチニン産生速度で、目標値は110%以上と言われています。 2021.04.26 血液浄化の工学的基礎知識
血液浄化の工学的基礎知識 血液浄化の治療指標 まとめ ~透析技術認定士合格までの道~ 今回は「血液浄化の工学的基礎知識」分野の中でも「血液浄化の治療指標」というテーマのまとめ記事です。ここで紹介しているのは除去率・Kt/V・1-コンパートメントモデル・n-PCR・除去量・クリアスペース・%クレアチニン産生速度です。 2021.04.27 血液浄化の工学的基礎知識