【徹底解説】透析技術認定士合格までの道~1-コンパートメントモデル~

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血液浄化の工学的基礎知識 血液浄化の治療指標

こんにちは!もっちゃんんです!!

前回Kt/Vについて解説しましたが、Kt/Vをより深く理解するためには「1-コンパートメントモデル」というものを知る必要があります。

今回はこの1-コンパートメントモデルについて簡単に解説します。

1-コンパートメントモデルとは体の体液を1つの入れ物と見立てる考え方です。

1-コンパートメントモデル

溶質とは全て血液中に存在する訳ではないですよね?

体液には血液や細胞外液、細胞内液があり、それぞれ溶質の分布が違います。

例えばナトリウムやクロールは細胞外液に多く存在し、カリウムは細胞内液に多く存在します。

このように溶質の種類によって体液の中でもどこに多く存在するかが違います。

透析とは血液中の溶質を除去しますよね?では細胞外液や細胞内液に存在している溶質はどうなるのでしょうか?

実際は溶質も体液間を移動するので細胞内液中の溶質なども除去されるのですが除去されるスピードにかなりの違いが出ます。

それに細胞内の溶質濃度を測定するのって難しいですよね?

クリアランスを計算する時には血液中の溶質濃度を使っていましたよね。

でも実際には細胞内の溶質濃度の変化するのですが、そこまで考えるとクリアランスやKt/Vを計算するのがかなり複雑になってしまいますよね。

ここで登場するのが1-コンパートメントモデルです。

1-コンパートメントモデルは血液、細胞外液、細胞内液をまとめて1つとして考えます。

こうすることで溶質の分布の違いや除去スピードを気にすることなくクリアランスやKt/Vを計算することができます。

Kt/Vの計算

前回Kt/Vの計算式を紹介しましたが、あの式はこの1-コンパートメントモデルの考えを取り入れることで計算可能になったものです。

ただここで勘の良い人は気づいたかもしれませんが、1-コンパートメントモデルで全てを説明出来るのであればKt/Vの計算は純粋にクリアランスと透析時間を体液量で割ることで計算出来るのでは?と思った方がいるかもしれません。

ただ実際にはリバウンド現象や除水による体液量の変化を無視できないためあのような複雑な計算式になっているのです。

リバウンド現象とは

透析によって血液中から溶質を除去すると血液中の溶質濃度が下がります。
そうすると血液中と血管外の溶質に濃度差がうまれます。

濃度差があるということは血液と血管外の間でも拡散現象が起こり、血管外から血液中に溶質が移動してきます。

つまり透析によって血液中の溶質を除去しても徐々に血管外からの拡散によって血液中の溶質濃度は上昇していきます。

この現象の事をリバウンド現象と言います。

まとめ

今回はKt/Vを考える上で大切な1-コンパートメントモデルという考えを解説しました。

1-コンパートメントモデルとは体中の体液を全て1つのまとまりとして扱うという考え方でした。

この1-コンパートメントモデルの考え方を使うことでKt/Vの計算が容易に出来るようになりました。

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